根本的に改善したいなら恵比寿整体院リラックスアース

私たちの身体は、60兆個もの細胞（100兆個ともいわれる）が集まって個体として存在しています。それらの細胞ひとつひとつが、酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する呼吸をし、栄養を摂取し、老廃物を排出しています。そして、体内にはそれこそ無数の菌が生息しています。

身体は小宇宙として、ひとつの生態系と考えることもできるのです。

生態系とは、ある地域に生息するすべての生物群集と、それを取り巻く環境とを包括した全体のことです。


さて、ここで地球という生態系に住む人類の健康状態を考えるようにして、人体に存在する細胞の健康状態を考えてみましょう。

人間が生きていくためには、酸素と食事が必要です。細胞も同じです。そして、細胞は血液から酸素と栄養と摂取しています。つまり、健康な状態とは、すべての細胞に酸素と栄養がいきわたる状態といえます。

コリで痛みを感じるというのは、血行不良からコリのある部位の細胞に酸素と栄養が不足しているために細胞が悲鳴をあげているからです。例えると、“高山病”と同じ環境です。酸素が少ない環境ですからゼーゼーします。
そこで、コリのある部位をほぐすことにより、血液がたくさん流れ込むようになると、細胞の酸素不足が解消し痛みがとれるというわけです。

“血行をよくすると健康になる”と言われる意味がこれでわかると思います。コリだけの問題でなく、身体の器官も血行不良だとパフォーマンスが低下しますので。

細胞の生命の源である血液を、川に例えてみます。
自然に流れる川も、色々な川があります。渓谷を流れる清冽な川、都会を流れるドブ川などなど。清流に生息する魚とドブ川にいる魚のどちらが活き活きとしているでしょうか？答えはいうまでもないと思います。

そして、血液も酸素が豊富な血液もあれば、酸素が少なく淀んだ血液もあります。その血液の状態を決める重要なファクターが“血液の流れの速さ”です。
またまた自然の川の話に戻りますが、渓谷の川は流れが速いです。ドブ川は流れが遅いです。流れが遅いと水が淀みます。腐臭をはなつこともあるでしょう。逆に流れが速いと、酸素溶存量も高く、新鮮さも保てます。

血液も同じで、流れが速いと酸素溶存量も高く新鮮です。流れが遅いと酸素溶存量が低く淀んでいます。つまり、血液の状態をよくするには、流れを速くすればいいのです（食事のバランスでの栄養の偏りなどの要素もありますが、話が複雑になるのでここではカットします）。

人体で血液を循環させている器官は心臓です。心臓のポンプ作用で、全身の血液を回しています。ただ、心臓だけで血液を循環させているわけでなく、筋肉を動かすことでも血液は循環します。筋肉が収縮、弛緩を繰り返すことで、血管も収縮・弛緩し、血行が促進します。

ふくらはぎは、“第二の心臓”と言われます。足先は心臓から一番遠い場所になるので、心臓のポンプ作用が一番弱くなる部位です。血行が悪くなります。そこで、ふくらはぎを動かすと、収縮・弛緩を繰り返すポンプ作用で、血液がスムーズに心臓まで戻るようになります。そして、筋肉を動かすことで血行促進することは、心臓の負担を軽くすることにもなるわけです。

デスクワークで身体を動かさずに長時間座っているときは、心臓のポンプ作用だけで血液を循環させています。当然、身体を動かしているときよりも血液の流れるスピードは遅くなりますし、その血液に含まれる酸素溶存量も少ないです。循環も悪くなりますので、下肢が冷え、むくみやすくなります。
さらに、脳への影響もあります。酸素溶存量の少ない血液が遅いスピードでしか供給されないので、脳のパフォーマンスが落ちます。酸素がすくない高地でアレコレ考えようとしても、頭が酸素不足でフラフラしていたら、まともに考えることなんて出来ないですよね。
そこまでひどくはないでしょうが、ずっと動かないまま頭脳労働をし続けるということは、作業効率はとても悪くなると考えてよいでしょう。

では、血液の流れをよくするにはどうしたらいいか？
答えは、『有酸素運動』です。

有酸素運動というと“痩せるため”と連想する方もいることでしょう。もちろん、脂肪を燃焼するので痩せる効果はありますが、全身の細胞をイキイキさせる効果もあります。
有酸素運動をする前は、なんだか面倒くさいと思っていても、実際やった後はスッキリした経験は皆さんあることでしょう。そのスッキリ感は細胞が喜んでいる証拠です。酸欠状態でヒーヒーいっていた細胞が、有酸素運動により酸素を供給してもらい喜んでいます。

自分の好みに合った有酸素運動でOKです。ダンスでもジョギングでもウォーキングでもいいです。そして、できれば一時間は続けましょう。血流を回して回して回します。そうすれば、あなたの細胞は、清流にすむ魚のようにイキイキしていきます。結果、あなた自身がピチピチしていくわけです。


人間が住める惑星はないかと宇宙探索していますよね。
あなたのカラダが“惑星”、そして、あなたが一個の“細胞”だと仮定します。あなたという細胞は、あなた自身のカラダに住んでみたいと思いますか？
「なかなか住みよさそうな環境だな」という方もいるでしょうし、「ちょっと無理でしょ」となる方もいることでしょう。
カラダという惑星の生態系は、あなた自身でコントロールできます。地球の環境破壊を考えるのも大切かと思いますが、自分自身の環境問題にも目を向けていいかと思います。