先日、飲み友達と数年ぶりにお酒を呑んだ時に、「なんか、関西のオバちゃんっぽくなったね」と言われました。
「マジか?」と正直思いました。ショックです。
“関西のオバちゃん”方々には悪いのですが、正直彼女たちに良いイメージは皆無です。浮かんでくる単語は、『下品』や『図々しい』、『やかましい』などなど。その方々と同じ括りにされるとは心外です。ひとつ言い訳をさせてもらえば、その時、ヒョウ柄の短パンを履いていたのでそう言われたのかも...とも思いましたが、聞き捨てなりません。
しかし、相手がそう思うのであれば仕方ありません。そんな“関西のオバちゃん”的要素を、久しぶりに会った友人が私の中に感じたのでしょうから。そして、思い当たるふしがないわけではありません。店をオープンしてから一人で働いているので、以前よりもよく喋るようになりました。理由はさみしいから。昔は職場で周囲に人がいても、ほとんどお喋りをしないタイプでした。理由は面倒臭いから。世間話というものが苦手で、たいして意味のないことを喋る理由がわからないという意識でした。でも、最近はベラベラ喋る喋る。意味のない話ほどいいなと思うようになりました。やはり、“喋る”という“吐き出す”行為は、ストレス発散になるのでしょう。そんなところを友人は“関西のオバちゃん”っぽいと指摘したのでしょう。
そこで考えました。「“関西のオバちゃん”と言われるのは嫌だ。じゃあ、なんと言われたいのか」と。
“オッサン”は嫌なんですね。どうも、同年代から上の男性と接してみると、頑固な人が多い感じでイマイチこうなりたいという人が思い浮かばない。それなら、“関東のオバちゃん”ならどうか?というと、これといった一定のイメージが湧いてこない。でも、“オッサン”よりは“オバちゃん”で、「こうなりたい!」というような人を見つけてみようと思い、とりあえず心に留め置いたわけです。
そうしたところ、ついに理想のオバちゃんを見つけました。
その人は、『阿川佐和子』さん(オバちゃんと呼ぶのは失礼かもしれませんが...)。
一番の理由は、“なんか楽しそう”だから。よく喋るイメージだし。
早速、著書を読みました。『檀ふみ』さんと仲が良い印象だったので、彼女との往復エッセイというのを読んだところ、これが面白い。正直なところ、アガワさんはおおざっぱすぎるので、ダンフミさんの繊細な部分のほうが私と似ているところがあるかな〜と思うのですが、ないものねだりということでアガワさんを目標とします。もしくは、二人セットを目標としてもいいかもしれないです(アガワ7:ダンフミ3くらいの割合で)。
そして、『サワコの朝』というトーク番組の動画を今、見ています。普通のトーク番組だと、ゲストの良さを出すことを主題にしているんでしょうけど(この番組も実際そうなのでしょうが...)、この番組はアガワさんがゲストに興味シンシンで楽しそうなのがビンビン伝わってきて、なんかそこが面白いです。ますますアガワさんに興味が湧いてきました。
今、なぜかホッとしています。なぜか?それは、人生の指針のようなものが見つかったからかもしれません(大げさですけど...)。
思えば、オッサンになってから、「この人みたいになりたい!」と考えたことがあまりなかったような気がします。若いころは色々とあったんですが、なぜなんでしょう?
とりあえず、当分は“アガワサワコ信者”として生きていこうかと思います。さすれば、“関西のオバちゃん”と言われることもなくなることでしょう。たぶん...