【声に出す[目のトレーニング]】<左右>
右と左がわからなくなる子どもにオススメのアニメ動画を作りました。
「右」と聞いたときに、視線が反射的に右方向へ反応するようになることを育てます。
◆作ったきっかけ
言葉の発達が遅れぎみな未就学児が来院しました。
そのときに、タブレット端末で眼球運動のアニメ動画に興味を示したので見せたところ、「うえ」「した」と声に出しながらやっていました。
これをヒントにして、眼球運動と言葉をつなげて学べるセルフケアーニメを作成。<上&下>バージョンを作りました。音読しながらの眼球運動です。
このお子さんに披露したところ、感触よし。飽きることなく、ずっと続けています。
これに気をよくして<左&右>バージョンを作りました。
左右バージョンを作ってみて思ったのですが、「これは右と左がこんがらがる子供にいいのでは?」と思ったわけです。
当院へ通っている発達傾向のある女子大生が、小学生の時のスキー教室の際に、指導員に激しい口調で怒られたのがトラウマになっていると話してくれたのですが、彼女はその当時、右と左の区別がとっさにわからなかったと言っていました。
「右を見ろ」と言われたときに、どっちが右か即座にわからなかったと推測されます。もしくは、「右足に体重をかけて」などの指示もわからなかったことでしょう。
右と左がわからないと、子どもに「右から車が来てるから気をつけて」などと注意しても、ポカンとしているかもしれません。二股に分かれている道で、「左側の道に進んで」と指示しても、とっさには判断できないこともあるでしょう。
一般的に、"右"という概念を教えるときに、「お箸を持つ方」(右利きの場合)と言うことが多い気がします。お箸を持つというのは『体を動かす脳の経路』を使います。これは、『目を動かす脳の経路』とは違うのです。
「右を見て。右はお箸を持つ手のほうよ」と言われて理解できるお子さんは、お箸を持つことをイメージできるので右手を動かすことができ、それを見ることで「右」がわかります。『体を動かす脳の経路』を最初に使い、その動きを『目を動かす脳の経路』を使って見ることをしているわけです。なかなか高度なことをしていると思います。
そこで、もっとシンプルに、「みぎ」「ひだり」などの方向を示す『言葉』と『目を動かす脳の経路』をつなげることを育てればいいと思います。すると、「みぎ」と聞いたときに反射的に右方向へ視線が向くようになるでしょう。
◆やること
アニメ動画を見せて、真似してもらうだけです。
「みぎ」「ひだり」と声に出しながらやってもらいましょう。目の動きはすぐには上手くできないかもしれませんが、続けて行けば上達していきます。また、手の指に色つきのキャップをつけるのもいいと思います。色で覚えることにもつながるでしょう。
そして、『言葉』と『目を動かす脳の経路』がつながると、「右足で蹴って」という指示があったときに、右方向に視線を動かし、そちら側に見える足が右足だとわかるようになるわけです。そして、右足を『体を動かす脳の経路』で動かすことをしていくと、『目を動かす脳の経路』と『体を動かす脳の経路』が関連づけられていきます。
◆最後に
一番重要なのは、お子さんがこのアニメ動画に興味を持ってくれないと、なにも始まらないということです。
しかし、安心してください。時間はたっぷりあります。折を見て、スマホから動画を見せることを続けていきましょう。きっと、どこかのタイミングで喰いつくことがあるはずです。焦らずにいきましょう。
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