更新日:2026年4月4日
車窓から景色を眺めているときに起こる眼球運動反射
視運動性眼振(OKN: Optokinetic Nystagmus)という眼球運動反射があります。OKN は、電車の中でぼんやりと車窓から景色を眺めているときに起こります。
その反応を起こす動画がアップされていてフリーで使えるのですが、私も作成したくなります。「注意を引くには黄色と黒のものがいいな」と思ってつくりました。
左から右に流れるバージョンと、右から左に流れるバージョンがあります。
オプトキネティック ストライプ(Optokinetic Stripes)
<左から右へ>
オプトキネティック ストライプ(Optokinetic Stripes)
<右から左へ>
この動画がいいのは、見るだけで左右差を考慮した脳部位に働きかけることができることです。未就学児などで指示が通りにくい場合でも、「これ見るだけでいいからね~」とタブレットを見せると大人しく見てくれます。
関係している脳部位
ここから先は、どの脳部位が関わっているかに興味がある方だけお読みいただければいいかと思います。
OKNは、流れていく風景を追うための遅い眼球運動(緩徐相)と、それをリセットするための緩徐相とは逆向きの速い眼球運動(急速相)が繰り返される眼球の反応です。
緩徐相がパスート、急速相がサッケード。サッケードの小刻みの動きが眼振として現れるという解釈でいいはずです。
この眼球運動反射には、さまざまな脳部位が関係しています。
・後頭葉…視覚野
・前頭葉…前頭眼野
・頭頂葉…MT/MST野
・小脳 …片葉
特急列車のような、進行方向に向かって座る場合を想定してみましょう。
右側の車窓から景色を眺めると、風景は左から右に流れていきます。
逆に左側の車窓からだと、風景は右から左に流れていきます。
対応する脳部位は左右で違っています。
<右に流れていく場合>
・右前頭葉…前頭眼野
・右頭頂葉…MT/MST野
・左小脳 …片葉
<左に流れていく場合>
・左前頭葉…前頭眼野
・左頭頂葉…MT/MST野
・右小脳 …片葉
また、この動画を縦にして垂直方向に見ることもできます。上下に流れるバージョンです。そして、水平方向と垂直方向で、関係してくる脳領域が変わってくるようです。
・水平方向…左右小脳、橋、延髄
・垂直方向…左右小脳、中脳、橋
まとめ
眼球運動のセルフケアとして、この動画を見てもらうのは簡単ですのでとても有効だと感じています。再生スピードは、YouTube の方で調節できます。
ぜひ、ご活用下さい。