カイロプラクティックや整体で背骨や首をボキボキと鳴らす矯正があります。
当整体院はソフトな矯正が特徴ですので、ボキボキ鳴らすようなスラストと呼ばれる瞬間的な矯正は行っていません。
理由としましては、素早い瞬間的な矯正もスピードの遅い矯正も効果が変わらないという経験則からです。
効果が同じなのであれば、より安全性の高い施術を選択するということで、ソフトな矯正をおこなっています。
以前、ボキボキ矯正をしていた時期に、お客様にそのような矯正は好きかどうか聞いてみたところ、「スッキリするから好き」という人と、「怖いけれども良くなるために我慢している」という人に分かれていました。
ただし、これは施術をうける側からすれば好みの問題でもあるので、ボキボキ鳴らす矯正が好きな人は、そのような矯正をしているカイロプラクティック院や整体院を選べばいいでしょうし、好きでなかったり怖かったりする人は、ソフトな矯正の院を選べばいいと思います。
また、関節をボキボキ鳴らすことで、お客様からたまに質問されることがあります。
「なんかスッキリする感じがするから自分で腰をボキボキ鳴らす癖があるんですけど、やらないほうがいいですか?」といった種類の質問です。
首とか腰とをボキッとかバキッとか鳴らすのが好きな人は結構いる印象があります。あと手の指を鳴らすとか。「指が太くなるからあんまり鳴らさないほうがいい」という話も子供の頃に聞いた記憶があります。
そもそも、あのボキボキはなんなのか?ということからお話しします。
関節の結合部は膜で包まれていて、その内部に滑液が満たされているんですが、その関節が急激に引っ張られたときに圧力が変化することでガスが発生してポキッという音が出るようです。シャンパンを開けるときにパン!と鳴るのと同じ理屈ですね。
でも、指を鳴らすのでも、音が鳴る指とそうでない指がありますよね。なにが違うのか?
音が鳴る指の関節は、動きの可動範囲が狭くなっています。そのため関節内の内圧が上がってしまい、栓を開ける前のシャンパン状態になるというわけです。可動域が正常な関節は内圧が上がらないためボキボキ鳴らない。
カイロプラクティックの施術で関節をボキボキ鳴らすのは、動きの悪い関節に対して、可動域を改善させているのです。
ここで質問に対する私なりの回答です。
自分で関節を鳴らす人は、かなりダイナミックに身体を動かしてバキバキバキッとやってるイメージが私にはあります。
過度な衝撃が関節に加わると関節を繋ぐ靭帯が伸びる怖れがあります。関節の捻挫です。
特に首の捻挫といえばムチウチのことですから、自らムチウチになるという悲しむべき行為かなと思います。
指も鳴らし過ぎると太くなるかどうかは不明ですが、関節がゆるくなるのは確かです。
鳴らすか、鳴らさないか。
答えは「鳴らさないほうが無難」ということ。
どうしても鳴らしてスッキリさせたい人は、そっとやる。ゆっくり身体を動かして最小限度の力で関節を鳴らす。鳴らなかったらあきらめる。これなら関節は痛まないはずです。
実際には、自分で激しくボキボキ鳴らしたために身体を痛めて来院する方もたまにいらっしゃいますので。