親子をマッサージする機会が結構あるのですが、あるお母さんと20歳くらいのお嬢さんをマッサージしたときがありました。
二人とも凝っていて、お嬢さんに話を聞くと、小学生の頃から肩が凝っていたようです。
「お母さんから肩こりが遺伝しちゃったね」
と言うと、瞳をパチクリさせて、
「遺伝なんてありえるの?肩こりが?」
と半信半疑の様子。というか疑ってました。でも、遺伝するんですよね。
ただし、『コリ』が遺伝するわけではなくて、コリの原因となる『骨格』や『筋肉の質』や『筋肉の付き方』が親から遺伝するわけです。この親子の場合、お母さんとお嬢さんの骨格はそっくりで『なで肩のほそ首』で肩こりの必勝パターンといいますか、凝るのが仕方ない感じ。また、小学生くらいから肩こりがあった人は、生活習慣から凝っているというよりも、本来の骨格などから凝っているタイプなので、一生コリと上手に付き合っていかなければならないでしょう。
一昔前は、子供が「肩こりでつらい」とアピールしても、「子供が肩こりなんてならないわよ」と相手にされなかったようですが、最近は事情が変わってきたようです。親が子供を連れてマッサージに来るのも普通になってきています。子供もスマホだゲームだで、目の酷使からクビ肩が凝るのでしょう。
と、そんな話をお嬢さんに説明すると、
「なるほど♡」
と納得してくれました。その隣でお母さんが、
「コリのつらさを遺伝させちゃって、なんだか悪いわぁ~」
と申し訳なさそうにしていたのでした。
