質問です。
「脚を細くしたかったら、自分でなにをしますか?」
色々な答えがでると思いますが、筋肉をつけることを考える人が多いと思います。
正解です。
たるんだ脚が筋トレすることで引き締まります。さらに、ついた筋肉が脂肪を燃焼することで余計な脂肪がつきにくくなります。
顔も同じです。表情筋を筋トレすることで引き締まり小顔効果が出ます。顔をマッサージしたりエステに行ったりすれば、一時的には顔はホッソリします。でもそれは、皮膚と筋肉を他力で動かし、循環を促進することでムクミが取れるため。つまり、体内の水分が移動するだけです。夜にお酒をタップリ飲めば、すぐに元に戻ってしまいます。
顔を引き締めるためには、自分で動かす運動が必要になります。
では、質問をもう一つ。
「一回の筋トレで筋肉はつくでしょうか?」
答えは当然「No」です。
やはり、継続しないといけません。
筋トレは、ジムのマシンで重いものをウンウンうなりながら動かすイメージがあるので面倒くさいと考える人もいるでしょうが、顔の筋肉は小さいので強い負荷をかける必要はありませんし、ジムにいかなくたって、いつでもどこでも出来ます。
今は、顔ヨガなども流行っているので、表情筋を動かす方法もたくさん情報として得られることでしょう。ただし、顔の歪みが気になっている方は、ただ表情筋を動かすだけでは歪みはとれません。理由は、普段使いすぎの筋肉と使っていないボケた筋肉があるためです。
使いすぎの筋肉は皮膚を引っ張ることでシワを作ります。ボケた筋肉はタルミの原因です。
そして、それらの筋肉の動きのアンバランスさが顔を歪ませます。顔で左右の歪みがある方は、筋肉がバランスよく使われることで左右対称になり、顔がスッキリしてみえるようになります。小顔効果です。
表情筋の使われ方は人それぞれです。
考えてみて下さい。いつも怒ってばっかりで眉間にシワが寄り、口がへの字に曲がっている人と、いつもニコニコして柔和な顔つきの人が、同じ筋肉をよく使っていると思いますか?
『年齢を重ねると生き方が顔に出るから、自分の顔に責任を持たなければいけない!』と言われますが、怒りっぽい人は、怒り顔に使う筋肉が使い過ぎのため硬縮して固定化してしまうので、怒っていないときでも怒っている表情に見えてしまうわけです。まさに生き方が顔に現れてしまいます。
また、パソコンを長時間する仕事の人は、モニターをずっと無表情で見つめ続けているので、表情筋全体がボケまくってしまい、普段の表情も能面のように無表情になりがちです。この無表情がくせもので、暗い印象を周囲に与えますし、老けて見られてしまいます。子供って表情豊かですよね。表情豊かな人のほうが若々しい印象を与えるものです。
ここまでで、使いすぎの筋肉とボケた筋肉の弊害が理解できたかと思います。
小顔に関してだけでなく、顔の印象まで決定づけています。
では、どのようにケアをすればいいか?
使いすぎの筋肉はエステやマッサージで緩めることはできます。しかし、それだけでは不十分です。ボケた筋肉を活性化させ、いかに日頃から使えるようにするかがポイントになります。当院では、ここでPNFというリハビリ手技をボケた筋肉に用いることで活性化させています。
そして、ボケた筋肉が活性化されると、今まで使われ過ぎの筋肉が相対的に休めるようにもなり、顔の動きのバランスがよくなると共に、顔の歪みも整っていくわけです。
顔のボケ防止のために、そして印象アップのためにも、顔の筋肉をバランスよく使っていきましょう!
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