共感覚はそれほど珍しくはない?
発達傾向のある女子大生に、ふと思いついて「数字に色がついて見える?」と聞くと、「見えますよ」とあっさり答えてくれました。
早速、『すうじぬりえ』を作成。

<ダウンロードはコチラ>
彼女にやってもらうと、色鉛筆でサラサラッと色付けしてくれました。

このように、 数字に色がついて見えたりすることを『共感覚(synesthesia:シナスタジア)』 といいます。 通常の感覚に加えて別の感覚が無意識に引き起こされる現象のこと。他にもパターンがあり、 文字に色がついていたり、 音を聞くと色を感じたり、 数字や曜日が空間に立体的に配置されて見えたりするそうです。
私には共感覚はないので、「カラフルな世界に生きているんだな~」と思ってしまいます。
それから、発達傾向のあるお子さんに「数字に色がついて見える?」と聞いてみて、「うん」と答えたときは、『すうじぬりえ』をやってもらうようにしました。
下のものは9才女子が塗ってくれたもの。色の配置が規則的なのが特徴です。音に関しては"絶対音感"というものはありますが、色に関しては"絶対色感"というものは存在しないようです。しかし、彼女には"絶対色感"的なものがあるのかもしれません。

光の三原色は「
赤(RED)・
緑(GREEN)・
青(BLUE)」。ヒトの目には錐体細胞という光りのセンサーがあり、三つの錐体細胞で色を感じています。この錐体細胞をもう一つ持つケースもあるようで、『テトラクロマート(四色型色覚者)』と呼ばれ、通常のヒトの100倍以上の色を識別できるとのこと。
興味が尽きないので、ある本を読みます。
『脳のなかの万華鏡---「共感覚」のめくるめく世界 』 (著)リチャード・E・サイトウィック 河出書房新社
気になった部分を書き出します。
・2005年の調査によると、いずれかのタイプの共感覚がある割合は23人に一人、色字共感覚は90人に一人の割合で見られる
・もっともよくあるタイプは、曜日に色を感じる共感覚で、次に色字共感覚
・よく見られる共感覚のタイプは、空間に数字が並んでいるのが見えるタイプ、文字に色がついているタイプ、単語に味を感じるタイプ、色聴、文字や数字の擬人化
・共感覚は女性のほうが多いといわれてきたが、この調査では、共感覚者は男女ほぼ同数という結果が出た。それ以前の研究で女性への大きな偏りが見られたのは、自分のことをうちあける傾向に性差があるためだった可能性が高いという結論が出された
この本の調査データからすると、共感覚のある人はそれほど稀というわけではなさそうです。ただし、色と結びついているのが当たり前に感じている子どもなどは、自分からそのことを話したりはしないこともあります。また、自分には他の人とは違った感覚があるのは分かってはいるけれども、「このことを言ったら変だと思われるかもしれない」と思って、黙っている場合もあるかもしれません。
とはいえ、子どもに『すうじぬりえ』をやってもらうと夢中でやってくれます。色字共感覚がある子であれば、普段見えている色をなぞるだけなので簡単でしょう。
しかし、共感覚がない子の場合、考え込んでしまうケースが見られます。「数字に色ってどういうこと?」という疑問もわからないではないです。
これらの経験から導かれた仮説です。
「『すうじぬりえ』をサラサラッと楽しそうに塗る子どもには"共感覚"があるのではないか」ということ。
それを確かめるには、子どもに聞けばいいわけです。
「数字に色がついて見える?」
<オンライン講座もあります>
【発達障害サポート】お子さんの感覚過敏にできること ~癇癪対策~
※希望する日時を<開催リクエスト>でお送りください