『心と体をつなぐ脳と自律神経』がコンセプトの恵比寿整体院リラックスアース

敏感バリア・テクニックとは

「敏感バリア・テクニック」は、脳の慢性炎症を抑制することを目的とした副作用のない自然療法です。
脳の慢性炎症によって中枢性感作と呼ばれる『脳および脊髄が疼痛の感度を増大する現象』が起こるといわれています。

そして、「敏感バリア・テクニック」は、中枢性感作の要因のひとつである下行性疼痛抑制の機能を向上させるテクニックになります。

方法は＂感覚入力刺激＂によりセロトニン神経とノルアドレナリン神経を同時に働かせます。ポイントは同時に働かせるということです。

下行性疼痛抑制系の機能が回復すれば、＂痛み＂を過剰に感じなくなることにつながります。そして、下行性疼痛抑制系の機能向上は、＂痛み＂だけでなく、＂内受容感覚＂や＂自分の感情＂への鋭敏さをなだめることが期待できます。

「セロトニン神経とノルアドレナリン神経を同時に働かせる」ことがポイントといいましたが、そのことを脳の覚醒度から考察していきます。

覚醒レベルとポリヴェーガル理論

ここで自律神経系から考えていきます。
自律神経の交感神経と副交感神経の働きで、覚醒度が上下します。覚醒レベルは、脳の生理的な活動状態のこと。

ポリヴェーガル理論をご存知でしょうか。
ポリヴェーガル理論とは、自律神経の迷走神経に着目した理論です。自律神経系を三種類に分類しています。
【　交感神経　】神経系を覚醒させる（アクセルの役割）
【背側迷走神経】神経系の覚醒を下げる（ブレーキの役割）
【腹側迷走神経】神経系の覚醒度を調節する（チューニングの役割）

・覚醒度が上がる…【焦りモード】→興奮、不安
・覚醒度が下がる…【疲れモード】→グッタリ、ぼんやり
・バランスがいい…【安心モード】→落ち着き、ニコニコ

これらを「耐性領域」というストレス耐性の図に対応させたもの（図１）。


ストレス耐性が高く自律神経のバランスが安定している人は、緑エリアが広く、その範囲内で自律神経の波（曲線の推移）が上下しています。緑のエリア内で覚醒度がおさまっていると落ち着いて生活できていることになります（図２）。


この緑のエリアは広がったり、狭まったりします。
安心できる環境にいれば広がりますし、緊張をしいられるような環境下では狭まります。

「セロトニン神経とノルアドレナリン神経が同時に働いている状態」は、図でいうと緑エリアと赤エリアの境界ではないかと推測されます（図３）。


赤エリアがメインの状態だと焦ったり緊張してしまう。緑エリアがメインの状態ではリラックスはしているが、集中力が足りない。しかし、赤エリアと緑エリアの境界線をキープできていると「覚醒度が上がって集中しつつ、リラックスもしている状態」になれるのでしょう。

「セロトニン神経とノルアドレナリン神経が同時に働いている状態」は、狭いストライクゾーンを絶妙なバランスでキープしている状態だと考えています。

「集中しつつリラックスしている状態」

下行性疼痛抑制系は心理状態に大きく影響されます。
楽しいときや集中しているときは下行性疼痛抑制系が働きます。スポーツなどで試合中には無我夢中なので痛みは感じないが試合が終わってから痛みだす、といったケースなどです。
しかし、不安になったり、痛みのことばかり考えてしまうと、下行性疼痛抑制系が機能低下を起こしてしまいます。

逆にいえば、下行性疼痛抑制系を働かせることができれば、痛みが緩和し、不安にとらわれなくなるとも考えられます。「集中しつつリラックスしている状態」になればいいわけです。

敏感バリア・テクニックの＂感覚入力刺激＂によりセロトニン神経とノルアドレナリン神経を同時に働かせることで、「集中しつつリラックスしている状態」に入ることができます。


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