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痛覚変調性疼痛とは

更新日:2025年3月22日

痛みの分類

痛みは脳で感じます。
疼痛伝達経路を電気信号として伝わります。痛み刺激で発生した電気信号が受容器から脊髄を通って脳まで伝わります。そして痛みを感じるのです。

この痛みは、二通りに分けられます。
急性痛と慢性痛です。
・急性痛…組織損傷による侵害受容器の興奮。短期間でおさまる
・慢性痛…組織損傷後できっかけは不明。3ヶ月以上続く長い痛み

そして、慢性疼痛は原因によって大きく三つに分けられます。
侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛です。

@侵害受容性疼痛…骨や筋肉に炎症などの異常が生じ、末梢神経を刺激するために生じる痛み。痛む場所に異変がある
A神経障害性疼痛…末梢神経や中枢神経の器質的な障害や機能の問題が引き起こす痛み。痛む場所には異変がないこともある
B痛覚変調性疼痛…明らかな組織や神経の損傷を伴わずに生じる痛み。痛む場所には異変がない

B痛覚変調性疼痛は、以前は心因性疼痛や非器質性疼痛と呼ばれていたものです。
病院で検査をして調べても医学的な異常が見つからないということで、「なにも異常ありません」「なにか悪いところは特に発見できません」などと告げられることになります。精神科を勧められたり、仮病を疑われることもあるでしょう。
そのため、病状を周囲の人から理解されないことによる精神面での苦しみが生じてしまうことがあります。

中枢性感作

痛覚変調性疼痛の背景には『中枢性感作(Central Sensitization)』という現象があります。中枢(脳や脊髄)が疼痛の感度を増大する現象です。
大怪我や手術などによる強い痛みを受けると脳にW痛みの記憶Wが刻まれてしまうと考えられています。すると、痛みを生じない程度の刺激であっても、刺激を受けると痛みが再現されてしまうのです。持続的な痛みが続くと痛みが増大したり広がっていくことが起きてしまいます。

◇中枢性感作以外のメカニズム

痛覚変調性疼痛には様々な心理社会的な要因が関与していて、中枢性感作とは違ったメカニズムもあると考えられています。
・「痛みの破局的思考」という痛みを警戒し過剰に回避する認知的反応がある。逆に、痛みを我慢して過剰に活動しすぎて悪化させてしまうこともある
・「社会的痛み」という人間社会で感じる感情的苦痛があり、その社会的痛みが身体的痛みを増強する可能性がある
・「身体化」という精神的ストレスを身体症状へと変換する防衛反応があり、疾病利得につながることもある
・精神疾患との関連もある

痛覚変調性疼痛を中枢性感作の観点からのみ考えるのではなく、様々なメカニズムが絡み合っているという観点も大切になってきます。


<参考資料>
『痛覚変調性疼痛の背景にあるメカニズムとその臨床的特徴についての検討』安野 広三 第64回日本心身医学会総会ならびに学術講演会

<関連コラム>
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