HSPは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の頭文字から「エイチ・エス・ピー」と呼ばれています。
アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した説で、「中枢神経系の感受性が高く、心理社会的・物理的な環境刺激に対して敏感に反応しがちな人々」を指します。
『繊細さん』と呼ばれることもあります。
繊細で感じやすいことから、周りの人からは小さなことにこだわり、神経質だと思われがちです。
「考えすぎだと思うよ」
「ちょっと気にしすぎじゃない?」
「もっと気楽に生きてみたらどう?」
などと言われたりもします。
HSPの方には4つの性質があります。
これらは頭文字からDOESと呼ばれています。
・Depth…深く考える
・Overstimulation…刺激に敏感で疲れやすい
・Emotional & Empathy…人の気持ちに振り回されやすく、共感力が高い
・Subtlety…些細なことも気づく
他にも『自己肯定感が低い』という性質もあります。
対人関係では相手のことを優先して相手のことを気にし過ぎてしまい「自分が悪いのではないか」と自分を責めがちです。
「自分の性格だから仕方ない」と考え、我慢して頑張り続ける人が多いのも特徴です。
また、HSPの方は、他人の感情や外部環境などの『自分の外で起きていること』だけでなく、自分の気持ちや体調の変化などの『自分の内で起きていること』にも敏感という性質もあります。
HSPは「感じやすい人たち」です。
小さな幸せにもよく気づき、存分に味わえるという長所があります。
しかし、感じる力が強いために疲れやすかったり気苦労が多かったりして、少しずつ「生きづらさ」を感じるようになるのです。
感覚過敏 → 生きづらさ → 武器にもなる
感覚過敏がある人は、なにかしらの生きづらさを感じているものです。
「音がうるさい」「光が眩しい」「触られるのが嫌」など…
敏感な感覚は生まれ持った特性です。精神状態にも影響があります。
しかし、敏感な感覚はマイナス要素なわけではありません。
うまく付き合っていけば、プラス要素に転じます。
聴覚過敏を例にすると、音楽家で聴覚が鈍い人はいないと思いませんか?
普通の人が感じられない音域なり響きを感じられることは、歌を歌ったり音を奏でることに役立っていることでしょう。
触覚過敏を例にすると、なにかに触れる仕事をしている人には役立っているはずです。私は触覚過敏なので人にむやみに触られるのは嫌いですが、整体師という職業においては有利に働いています。
つまり、敏感な感覚を活用できるようになればいいわけです。
しかし、感覚過敏をどのようにおさめていけばいいのでしょうか?
感覚処理 → 五感+前庭覚、固有覚
感覚過敏があるということは、他の感覚器が未発達の場合があります。
視力を失った人が、触覚や聴覚が敏感になったという話は聞いたことがあると思います。その逆も考えられます。ある感覚器が育っていないために、その感覚を補うために別の感覚器が過敏になっているケースです。
感覚には、触覚・視覚・聴覚・味覚・嗅覚の五感と、固有覚、前庭覚があります。
これらの感覚システムから入ってくる感覚情報をうまく取り扱うことを「感覚処理」といいます。
五感はみなさんご存知でしょうが、固有覚と前庭覚は耳慣れないかもしれません。
・固有覚…関節にあり、筋肉の張りを感知する
・前庭覚…内耳にあり、重力や身体のバランスを感知する
これらは無意識の中で処理されているので、無自覚のうちに働いています。
固有覚が未発達だと、姿勢がぐにゃぐにゃです。姿勢をキープできません。
前庭覚が未発達だと、乗り物酔いしやすかったりします。
そして、これらは重力への適応に関係していることから、気象病(天気痛)などの気圧変化に弱い人も、これらの感覚器が育っていないと考えられます。
当院では、未発達の感覚器を育てることで、感覚過敏にアプローチしていきます。
簡単にいえば、シーソーのようなもの。鈍感な感覚が育っていけば、敏感な感覚がおさまってくるイメージです。

感覚8パーソナリティー
『感覚プロファイル』という感覚の過敏さや鈍感さを把握する検査があります。
感覚刺激に対する感じやすさと、対象者の活動性の高さの二軸により、[感覚過敏][感覚回避][感覚探求][低登録]の4種類に分類されます。
これを性格分類と捉えると、
[感覚過敏]…HSP
[感覚回避]…HSS型HSP(好奇心旺盛で新しい刺激を求めるが飽きっぽいという特性もある)
と考えられるかもしれません。
これらに、ブレインバランスの左脳・右脳の軸を加えて三軸にし、8分割の性格分類として色分けしました。対人関係バージョンです。

敏感バリア・テクニック|下行性疼痛抑制系の機能を向上させる
HSPの方は、「繊細すぎるのではないか」「過敏なのは気のせいなのではないか」と人から言われるのがつらいと思います。HSPの方はなにかを感じているのは確かなので、自分でどうすればいいかわからなくなるのは当然です。
しかし、「神経が過敏になっている」ということは、言い換えれば「感覚のバリア機能がうまく働いていない」ことになります。
当院には、敏感さのバリア機能を働かせる
『敏感バリア・テクニック』というものがあります。脳機能にアプローチした感覚入力刺激で、下行性疼痛抑制系の機能を向上させます。すると、"中枢性感作"と呼ばれる中枢神経系の感受性の高さを抑制することに繋がります。
HSPの方は、前述したように『自分の内で起きていること』にも敏感です。自分の内側の感覚は内受容感覚といいます。そして、主観的に感情を経験している際に活動している脳領域は、内受容感覚の領域と大部分が重複しているのです。
この内受容感覚に関わる神経ネットワークは、痛みのネットワークとほぼ同じといわれています。下行性疼痛抑制は疼痛の抑制機構として知られていますが、内受容感覚の鋭敏さを抑制するとも考えられます。
つまり、このテクニックが、自分の気持ちや体調の変化などに鋭敏に反応しがちなHSPの方にとって役に立つのです。
脳の歪み整体とは

左右の脳機能(脳の働き)のバランスを整える施術です。
Dr.キャリック氏が体系化した「機能神経学」をベースとしています。
機能神経学は、アメリカでは科学的に証明され、脳や神経系の働きにアプローチすることで薬を使わずに様々な症状を改善します。副作用もありません。
施術の流れとしては、まず左右脳バランスの検査を行い、触覚・視覚・前庭覚・聴覚・嗅覚・固有覚・自律神経をチェックし、どちら側の脳機能が低下しているかを判断します。
そして、左右脳のバランスを軸に考えた施術と感覚運動刺激を行います。機能が低下している側の脳へアプローチすることで、脳全体の機能改善を図ります。
左右脳のバランスを最適化することが、様々な症状に対応していくことに繋がるのです。
また、脳だけではなく、骨格調整による自律神経系へのアプローチもしていきます。
脳バテ対策も必要
HSPの方は、不安を抱えているものです。
不安を解消するヒントを求めて、ネットなどで調べることが習慣化していたりします。気がつけば調べていたというように、無意識に多くの時間を費やしているものです。
このように、いつも脳がフル稼働していると、脳の機能低下が起こります。脳バテです。
これは、二次障害のようなもので、脳バテの状態が続くと症状が悪化していくものです。負のループという悪循環に陥ります。
当院では、脳バテから負のループに陥らないために、精神面の『不安』に対してのアプローチもしていきます。
どのようなことをするかは、人によって対応が違うので一概には言えないのですが、「不安というものを知り、不安とどう付き合っていくか」ということを身につけてもらうと考えて下さい。
そして、『不安との付き合い方』を身につけられれば、今後の生活にも良い影響があります。
HSP由来の繊細さでお悩みの方へ

はじめまして、ゆがみ専門整体院 Relax Earth(リラックス アース)の院長・大泉です。
『HSPにブレインバランス』のページをご覧いただきありがとうございます。
HSPへの対応は一般的にはカウンセリングかと思います。当院でもケースに合わせて対処法などをお話していきますが、心理面だけではなく感覚面や脳機能へもアプローチしていきます。
特徴は2つ。
❶鈍い感覚を育てていくこと
❷感覚を過敏に感じてしまう"脳"に対処すること
施術は「感覚入力刺激」がメインとなります。
・鈍い感覚を育てるため
・中枢性感作を抑制するため
・ブレインバランスを整えるため
脳がフル稼働しているから、脳に誤作動が起こる。さらに脳がバテる…
そのループから抜け出すために感覚面と脳機能へアプローチしていきます。
そして、HSPの方が燃費よく生活していけるようにしていくのが目的です。
当院がきっとあなたのお役に立てます。

当院は、院長の大泉が一人ですべてのお客様の施術にあたらせていただいています。
なので、何度も同じ説明をしなければいけないような煩わしさはありません。
そして、症状や身体のクセはもちろんのこと、これまでの経過も把握していますので、継続的に通う場合も面倒な思いをせずに済みます。
また、カウンセリングの技術を習得していることに加え、話をしやすい環境に気を配っております。

当院では、機械には頼らずに、すべて「手」のみを使って施術を行っています。
「機械もいいけど、人の手にはかなわないよね」という声が多数なのは、みなさん異論はないと思います。
手を使っていても、手抜きをしていると手の感度がボケてきてしまい、技術も低下していくものです。
地道に「手」での施術を極めていきます。

当院はプライベートサロンになっております。
「清潔感がある」「落ち着ける」という声をありがたいことに多数いただいています。
施術を受けている間、この空間はあなただけのものです。
症状のこと、日頃気になっていることなど、お気軽にご相談下さい。
Q&A
Q.まずはメンタルクリニックへ行った方がいいですか?
A.特に行く必要はないと思います。HSPは気質なので、薬は必要ありません。メンタルクリニックでカウンセリングを行なっているところもあると思いますが、当院の施術内容にもカウンセリングは含まれています。
Q.施術後に副作用はありますか?
A.いいえ、副作用はありません。
ただ、人によっては施術を受けた翌日にだるさを感じることがあります。これは、好転反応と呼ばれるもので、身体が正常化する前の一時的な反応です。一日程度でおさまりますので、ご安心ください。
Q.一回の施術で改善しますか?
A.症状によっては一回の施術でかなり改善するケースもありますが、根本的に改善するとなると一回では難しいです。
ブレインバランスを整えるには、ある程度の期間が必要になります。目安としては、3ヶ月はかかるとお考えください。
脳の歪み整体コースの料金
初診料 ¥3,000
施術料 ¥6,000
※初回は問診・検査に約25分、施術時間が約25分の合計約50分になります。
※2回目以降の施術時間は約25分です。
ただ今、期間限定で割引をしています。
施術後に、簡単なアンケートにお答えいただくだけで、50%OFFになります。
注意事項
・『不適切な言動』『不適切な行動』が見受けられる際には、施術をお断りすることがあります。社会人として節度ある対応が難しい方はご遠慮ください。
提携している心療内科もあります
当院に施術を受けに通われている方でも、残念ながら症状が改善しない方もいらっしゃいます。
そのような方の多くは、脳内の神経伝達物質の異常がなんらかの形で関係している(うつ病)と考えられます。
当院では、お客様が一日でも早く辛い症状から抜け出すことを第一に考えていますので、心療内科で治療をしたほうが早く改善すると判断したときには、心療内科への通院をおすすめすることもあります。
症状をこじらせて悪化させないためとご理解下さい。
お客様の中には、心療内科に行くのをためらう方や、薬をのみだすとのみ続けなければならないと不安になる方もいらっしゃいますが、薬は正しく使えば強い味方になります。
どこの心療内科へ行けばいいかわからないという方には、提携している心療内科をご紹介することも可能です。
一日も早く楽な状態へ回復していきましょう。
洗足心療内科クリニック
〒152-0012 東京都目黒区洗足2-26-15 秀和レジデンス南側1F
Tel:03-3785-7672
三軒茶屋神経科・心療内科クリニック
〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4-27-11 ウィンベルフクモト2F(1Fは薬局)
Tel:03-3795-7744
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配信
「note」にて配信していたマガジン『不安との付き合い方』をホームページへ移動しました。長めの文章になりますが、不定愁訴から不安にとらわれている方の参考になるはずです。
『不安との付き合い方』のページへ
第0章 不安に支配されないための心理学的アプローチ
第1章 不安の正体を知る:不安の種類と私たちの心の関係
第2章 不安の性質を理解する:「シロクマ実験」から学ぶ意識の仕組み
第3章 不安が湧いてくる仕組み:心的エネルギー水準の観点から
第4章 「もう一人の自分」を鍛える:メタ認知の力とは
第5章 自滅を避ける:「限界ライン」の見極めが大切
第6章 気休めの言葉は無駄じゃない:安心感を積み重ねる方法
第7章 不安を見て見ぬふりするための3方法:運動・呼吸・手先の作業
第8章 心の回復を待ちつつ自分を育てる:薬の活用法

ご予約は、電話でもインターネットからでも大丈夫です。
【電話の場合】
「はい、リラックスアースです」と電話に出ますので、「脳の歪み整体の予約をお願いいたします」とお伝えください。
お電話の中で、
①ご希望の日時
②お名前
③お電話番号
をお伺いしますのでお知らせください。

【営業時間】平日12:00~22:00 / 土日祝12:00~20:00 【定休日】木曜
※むやみに来院を促すようなことはありませんので、お気軽にお電話下さい。
【インターネットの場合】

・エキテンのサイトから、24時間ネット予約が利用でき、空き状況も確認できます。
・当日のネット予約は2時間後からになります。直前のご予約はお電話でお願いします。
・詳しくは、
ネット予約(24時間)のページまで。
【お問い合わせのついて】
電話でのお問い合わせですと、施術中の場合はじっくりお話をできないこともあります。
お問い合わせフォームがありますので、このフォームに相談内容をご記入の上、ご送信下さい。
できるだけ早く返信いたします。
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ゆがみ専門整体院 Relax Earth 恵比寿(リラックスアース)
〒150-0021
東京都渋谷区恵比寿西1丁目10-10 プランドール恵比寿ビル2F(旧ハマノビル)
JR利用の場合
JR恵比寿駅(西口)を左手に出て、駒沢通り沿い「恵比寿駅前通り商店街」を直進。アーケードを抜けたところの交差点(恵比寿南交差点)をauショップ側に渡り、ゆるい上り坂を直進。auショップのひとつ先で、1階にブランド古着屋が入っているビルの2階。徒歩3分。
東京メトロ利用の場合
東京メトロ日比谷線恵比寿駅(4番出口)を出て、ゆるい上り坂を右に進み、1階にブランド古着屋が入っているビルの2階。徒歩30秒。
