『虹色なこどもたち』と『感覚プロファイル』から立体模型を作成

"発達障害"について勉強しているうちに、『立体模型思考』に辿り着きました。
立体の模型をつくり、そこに言葉と色を取り入れることで多次元思考しやすくなるというもの。
一言でいえば、「空間認知活用アイテム」。
もしくは、「頭頂葉思考アイテム」です。
感覚プロファイル
『感覚プロファイル』は、感覚の過敏さや鈍感さを把握する検査。
[感覚過敏][感覚回避][感覚探求][低登録]の4種類に分類されます。
ふと、「これに左脳・右脳の軸も加えたら、もっと幅が広がりそうだな」と思いつきました。
感覚プロファイルには二つの軸があります。
感覚過敏と感覚鈍麻の軸。
動と静の軸。
二軸は2²=4
これに、左脳・右脳の軸を加えます。
三軸になりますね。
三軸は2³=8
この段階で表をつくったのですが、8つも項目があるといまいち理解しづらいことに気づきます。
そこで、「8つの項目があるなら正八面体をつくればいいのでは?」と思いたちます。
つくりました。
<3D感覚性格_プロトタイプ1>

つくってみたら、ASDとADHDの理解も進んだのです。
星と虹色なこどもたち
そんな折、星山麻木氏の"発達障害"の講座に参加しました。
星山先生が著書『星と虹色なこどもたち』を紹介してくれます。
こどもたちを7色で表しているではありませんか。
『虹色なこどもたち』

「あらま、私は8分割でやっていたけど、対応できるかな」と思ったのです。
つくりました。
<3D感覚性格_プロトタイプ2>

愛着障害傾向のパープルは、遺伝由来というよりは環境の影響が大きいと感じます。なので、ここでは除きました。
6つを当てはめます。
いい感じなのですが、どうせなら8分割にしたい。
つくりました。
<3D感覚性格>

展開図のダウンロードはコチラ
勝手に「MARIGOLD」「MINT」を加えます。
「MARIGOLD」は「ORANGE」から分かれたものであり、「MINT」は「BLUE」から分かれたものです。
これらを分けた基準は『コミュ力』です。『自己像』に関連したものを基準にしました。
気づき
完成させた達成感でウットリしつつ、模型をそっと持ちながら多方向から眺めます。
気づいたのは、立体模型だと項目ごとの距離感が掴みやすいということ。
「AとBは正反対か~。逆に相性はいいのかもな~」
「AとCはお隣さんだから親戚みたいなものか~」
などと平面の表では見落としがちだった部分が、立体になると分かりやすかったりします。
また、触ることで何かを感じとれるのかもしれません。
『空間認識能力』と『手の識別系』の脳領域は"頭頂葉"。
「頭頂葉思考アイテム」です。
まとめ
まず、展開図を厚紙にプリントアウトします。
ハサミで切って、組み立てて、テープで貼って完成。
その作品をそっと持ちながら多方向から眺めてみて下さい。
なにか、気づくかもしませんよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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