感覚統合の用語で立体模型をつくりました

◇はじめに
以前、投稿した記事『感覚系用語を語呂合わせで暗記』の続きです。
https://relax-earth.com/hattatsu_column10
今回は"感覚統合"がメインテーマです。
参考にしたのは前回に引き続き、『発達の気になる子の体の動きしくみとトレーニング』川上康則(ナツメ社)です。
https://amzn.to/3PjRYks
◇題材は感覚統合
項目は5個にしました。
・基礎感覚3つ(触覚、固有覚、前庭覚)
・特殊感覚2つ(視覚、聴覚)
これらのうち、関係性のある項目を挙げます。
・体性感覚(カラダ)→ 触覚+固有覚
・姿勢制御(バランス)→ 固有覚+前庭覚
・内耳神経(第8脳神経)→ 前庭覚+聴覚
そして、感覚統合に関係する用語も加えます
・身体図式 → 触覚+固有覚+前庭覚
・空間認知 → 視覚+聴覚
※空間認知には『視空間認知』と『聴空間認知』がある
さらに、触覚との関連が深い「愛着形成」も加えます。
空いているマスがあったので、「識別」も採用。
立体は、基本が5項目なので"二十面十二面体"を採用。
◇二十面十二面体の展開図

展開図のダウンロードはコチラ
◇体性感覚・姿勢制御・内耳神経
・触覚-(体性)-固有覚-(姿勢)-前庭覚-(内耳)-聴覚

◇身体図式
・身体図式 → 前庭覚+(姿勢)+固有覚+(体性)+触覚

◇空間認知
・空間認知 → 視覚+聴覚

◇まとめ
この感覚統合の用語での立体模型は、項目ごとの関係性がつかみやすくなるはずです。
立体にしたことで、項目ごとの距離感が感覚的に理解できると思います。
平面の表では見落としがちだった部分が、立体になると分かりやすかったりします。
また、触ることで何かを感じとれるのかもしれません。
『空間認識能力』と『手の識別系』の脳領域は"頭頂葉"。
「頭頂葉思考アイテム」です。
そもそも、わざわざ立体模型をつくったのは、多次元的思考を育てるため。この感覚統合の分野は立体模型思考と相性がよさそうです。
私のお気に入りの一品になりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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