感覚系用語を語呂合わせで暗記「てこぜみめ、はべクボな」

◇はじめに
感覚のことを勉強していると、沢山の単語を覚えなければいけません。
覚える過程で気になったことが出てきました。
『発達の気になる子の体の動きしくみとトレーニング』川上康則(ナツメ社)で学んでいました。わかりやすくて素晴らしいです。
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しかし、ある疑問が湧いてきます。
「触覚」「固有覚」「前庭覚」の順番が、ネットの情報や本によってバラバラ。どれが正しいのか?どうやら正しい順番などなさそうです。
しかし、どうせ覚えるならば、しっくりくる順番にしたい。
◇整列
項目は10個にしました。
・基礎感覚3つ(触覚、固有覚、前庭覚)
・特殊感覚4つ(視覚、聴覚、嗅覚、味覚)
・統合感覚2つ(空間認知、ボディイメージ)
・深部感覚1つ(内臓感覚)
これらのうち、関係性のある項目を挙げます。
・体性感覚(カラダ)→ 触覚+固有覚
・姿勢制御(バランス)→ 固有覚+前庭覚
・内耳神経(第8脳神経)→ 前庭覚+聴覚
・内受容感覚(圧痛覚、温冷覚)→ 触覚+内臓感覚
ここで疑問をもたれた人もいるかと思います。
「なぜ、触覚が内受容感覚なのか?」
結論からいうと、色々な説があるということ。
私が参考にしたのはこちら↓
・東京大学学術機関リポジトリ
『内受容感覚の歴史と概念の変遷の検討』緒方万里子
https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/2009893/files/edu_63_26.pdf
話を戻します。
すると、4つの項目の順番はあっさり決まりました。
・触覚ー(体性感覚)ー固有覚ー(姿勢制御)ー前庭覚ー(内耳神経)ー聴覚
そして、特殊感覚を続けます。
・触覚ー(体性感覚)ー固有覚ー(姿勢制御)ー前庭覚ー(内耳神経)ー聴覚ー視覚ー嗅覚ー味覚
残りは、空間認知とボディイメージ、内臓感覚。
◇立体模型
いつもながらの立体模型をつくるのが前提です。内臓感覚と触覚をつなげるようにしたい。空間認知とボディイメージの順番はとりあえず保留にして並べてみます。
・触覚ー(体性感覚)ー固有覚ー(姿勢制御)ー前庭覚ー(内耳神経)ー聴覚ー視覚ー嗅覚ー味覚ー空間認知ーボディイメージー内臓感覚ー(内受容感覚)ー触覚
悪くない感じです。
シンプルにするため、感覚を一文字で表せるようにしてみました。
・て:触覚→手なので「て」
・こ:固有→頭文字
・ぜ:前庭→頭文字
・み:聴覚→耳なので「み」
・め:視覚→目なので「め」
・は:嗅覚→鼻なので「は」
・べ:味覚→ベロなので「べ」
・ク:空間認知→頭文字
・ボ:ボディイメージ→頭文字
・な:内臓感覚→頭文字
二十面十二面体でつくりました。

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◇語呂合わせ
暗記しやすいように、語呂合わせ文をアレコレ考えました。
そして、私的にしっくりしたのが「てこぜみめ、はべクボな」です。
「梃子ゼミめ!侍る空母な」
最近観た映画の『アルキメデスの大戦』が頭のどこかにあったのでしょう。この映画のポイントのひとつは、第二次世界大戦中の日本海軍内輪もめ。「戦艦をつくるか、空母をつくるか」。
その話をもとに、『梃子ゼミ』なる機関を私が勝手につくりだします。その『梃子ゼミ』の暗躍で「空母が完成した」というストーリー(私の想像)。
その海に浮かぶ空母を見て、負けたライバル側が「『梃子ゼミ』め~」と唸っているというイメージ。

つらつらと書きましたが、私がイメージしやすいことが、私が暗記しやすいことなので。
◇まとめ
「梃子ゼミめ!侍る空母な(てこぜみめ~、はべ~るク~ボな~」
これを百人一首のように唱えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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