「感覚のシンプル問診表」の立体模型をつくりました

◇問診をシンプルに
感覚について、問診の項目をどこまで最低限にできるかなと思いました。
参考にしたのは、『日本感覚統合学会』が開発している「JSI-mini感覚発達チェックリスト」。無料で提供してくれていてありがたいです。
https://jsi-assessment.info/jsi-mini.html
◇項目
問診に使えるであろう項目を箇条書きで挙げます。
・触覚が鈍感…ベタベタされるのが嫌/特定の感触の物が嫌
・触覚が鈍感…スキンシップが好き/痛がらない
・固有覚が鈍感…力加減が乱暴/姿勢がぐにゃぐにゃ
・前庭覚が敏感…目が回りやすい/乗り物酔いする
・前庭覚が鈍感…じっとしていられない/動き回る
・聴覚が敏感…特定の音に過敏な反応をする
これらを表にしました。

<軸を一つ>
・感覚が敏感(Hi)⇔ 感覚が鈍感(Low)
<項目を四つ>
・基礎感覚+聴覚 → 触覚 / 固有覚 / 前庭覚 / 聴覚
質問をできるだけ減らして、6つにしました。過敏3つに鈍麻3つです。
A.【感覚過敏】Hi
①「物音に敏感な反応をしませんか?」
②「触わられるのを嫌がりませんか?」
③「乗り物酔いしませんか?」
B.【感覚鈍麻】Low
①「じっとしているのが苦手ではありませんか?」
②「姿勢がぐにゃぐにゃではありませんか?」
③「ぶつけても痛がらなかったりしませんか?」
これらを立体模型にします。正八面体を採用。
つくりました。
◇立体模型

展開図のダウンロードはコチラ
◇追加軸
軸をもう一つ加えます。視覚優位 ⇔ 聴覚優位
見えるものに頼って生活しているか、聞こえるものに頼っているかで判断すればいいかと思います。
C.「視覚優位ですか?聴覚優位ですか?」
斜方立方八面体を採用。
つくりました。

展開図のダウンロードはコチラ
これで質問は7つ。まあまあでしょう。
◇まとめ
感覚過敏と感覚鈍麻の傾向、視覚か聴覚の優位性がこれでなんとなく分かるかと思います。ただし、最低限の質問から導きだしたものですので、傾向をつかむためと考えてみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
<発達障害についての学習に役立つコラム>
・
発達ピラミッドを立体模型にしてみました
・
『星と虹色なこどもたち』と『感覚プロファイル』から立体模型を作成 ・
「情動」×「安心」×「精神疾患」の立体模型を作成
・「感覚のシンプル問診表」の立体模型をつくりました
・
動物版「感覚のシンプル問診表」の立体模型をつくりました
・
感覚系用語を語呂合わせで暗記「てこぜみめ、はべクボな」
・
感覚統合の用語で立体模型をつくりました ・
原始反射の立体模型をつくりました
・
癇癪(かんしゃく)についての考察
・
触覚についての考察:識別系触覚と原始系触覚
・
触覚についての考察2:マッサージでの"痛きもちいい"とは?
・
触覚についての考察3:触覚過敏と心地よくなる"C触覚線維"