癇癪(かんしゃく)についての考察
お子さんの癇癪を「脳がオーバーヒートしたことでのストレス発散反応」と考えます。
脳がキャパオーバーになる要因を四つ挙げます。「脳バテ」「感覚過敏」「感覚の育ち」「中枢性感作」。その対応策を加えて『色彩の立体模型』を正八面体で制作しました。
◇"癇癪"の考察 ~正八面体~
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◇表
原因 |
対策 |
脳バテ |
ストレス発散 |
感覚の育ち |
感覚入力刺激・運動 |
感覚過敏 |
グッズ・環境調整 |
中枢性感作 |
敏感バリア |
◇表の解説
❶脳バテ → ストレス発散
癇癪が起きそうになったら、破壊行動のセルフケアをさせましょう
・サンドバッグを叩かせる
・新聞紙を破らせる
❷感覚の育ち → 感覚入力刺激・運動
基礎感覚(触覚・固有化・前庭覚)に感覚入力刺激
・乾布摩擦
・金魚運動
・バルンポリン
❸感覚過敏 → グッズ・環境調整
感覚過敏のある感覚をグッズで抑制しましょう
・耳栓、イヤーマフ
・サングラス、OA・パソコン用眼鏡
❹中枢性感作 → 敏感バリア
お子さんには難しいと思われますので、この項目はスル―していただいて結構です。
興味のある方は、『
敏感バリア・テクニック』を参考にしてください。
◇まとめ
"お子さん"の癇癪をテーマにしましたが、"おとな"にも活用できます。
"おとな"も、以前は"こども"でした。
そして、成長段階で抜け落ちた項目が、だれにでも一つ二つあるものです。
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