あるお客様から、
「脚は組まないで座ったほうがいいんですよね?」
と聞かれました。答えはYesです。理由の一つには骨格が歪むから。
たぶん、脚を組まないほうがいいとは思っているけれど、組んでしまう人は多いと思います。
では、なぜ脚を組んでしまうのか?それは楽だから。つまり筋力を使わないで座ることができるからなんです。
背もたれのない椅子に背筋を伸ばしてピシッと座るには、腹筋・背筋・臀筋と腹横筋などのインナーマッスルの筋力が必要になります。一方で脚を組んだ座位の場合は、骨盤と大腿骨で組み上げた骨格で身体を支えるので、さほど筋力は使いません。
脚を組むことの長所は楽なこと、短所は筋力低下と骨盤を中心とした骨格の歪みになります。
脚を組むことでの骨格の歪みは骨盤だけの問題ではなく、全身の歪みを引き起こします。まずは骨盤の左右のねじれ。股関節のねじれ。背骨は、腰椎が後方への弯曲(腰が丸まる)、胸椎も後弯、頭部が前方にシフトするので頸椎はストレートネックに。背骨の後弯のため、肩が内旋し猫背に。このように歪みが全身に影響します。そしてなにより姿勢が美しくない。バランスの悪さから色々なところがコル。循環が悪くなる。内蔵の調子が落ちる。ボディラインが崩れる、などなど悪影響を上げるとすればいくらでも出てきますね。
普段から脚を組む癖のある人は、できるだけ脚を組む時間を短くしてみてはいかがでしょうか。身体は長時間している姿勢をインプットします。形状を記憶するわけです。ですから、悪い癖がつく反面、良い癖もつくのです。
あ、あと、筋力アップも必要ですね。