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ゆがみ専門整体院 Relax Earth のコラム

「8歳の女の子に踊りの指導をしています。身体がゆがんでいるようです」

新潟在住で踊りを教えている知人から質問があり、答えたものを掲載してみました。


【歪み】
まずは、リセットすること。ニュートラルな動きに戻すことです。

なぜ歪むかといえば、かたよった体の使い方をしているからです。
それは、姿勢(支持)&動き(動作)のかたよりからきます。
その時に考えなくてはならない3つの要素は、『筋肉』『関節』『神経』です。

整体師として、実際の現場で歪みを施術するときは、検査をしたあと、全身の筋肉をほぐし、全身の関節を色々な方向に動かします。
硬い筋肉をじっくりほぐし、硬い関節をじっくり動かします。

整体師が得意をしてるのは、関節のケアです。
世間では、曲がっている関節のところを「バキッ」とやって、「ハイ、正常な位置に戻りました!」というイメージがあるのかもしれませんが、そういうのとは、ちょっと違うのです。
関節は、動きの可動範囲を決めるもの(関節は靭帯に覆われている)なので、「関節が硬いと可動域が狭くなる」、「同じ関節でも、ある一定方向だけ動きが悪い(関節が硬い)」、ということが起こります。
それを施術(私の場合)で、動きの悪い方向に痛くない程度にグリグリ動かして、関節の硬さをとっている(関節のひっかかりをとる、靭帯をストレッチする、などの言い方もある)わけです。そうして関節をニュートラルな状態(色々な方向に動かせる)にもっていくわけです。関節の位置を変えるわけではなく、関節の硬さをとっているのです。当然、一回の施術でパッと治るものではなく(施術後に硬さがとれても、身体は生ものですから、また戻っていく)、繰り返しの施術が必要になります。その繰り返しで、身体が関節の柔らかさを覚えていくわけです。

骨折した人の例でいうと、ギブスがとれてからのリハビリの順番としては、
 1.固まってしまった関節拘縮をとる
 2.負荷なしで、色んな方向に動かせるようにする(神経UP)。
 3.負荷をつけて、色んな方向に動かせるようにする(筋力UP)。
ということです。

ギブスをとったあとは、動かそうにしても、関節が固まっていて、「動かす隙間がない」のに、そこでまず筋トレをすると、ある方向には動かないまま筋肉で覆ってしまうことになるのです(つまり、動かない方向の神経はボケる→その神経に対応している筋肉は弱る、という図式)。
リハビリって大切でしょ。リハビリをちゃんとしないと、変な身体の癖がついてしまう、ということです。

基本的には、身体の歪みをとるのも、リハビリと同じことをすればいいわけです。
 <関節の可動域UP> → <神経の感度UP> → <筋力UP>

神経に関しては、よく使う神経は起きていて、使わない神経は眠っていると考えてみるとわかりやすいです。手が右利きの人は、右手の神経が、たくさん起きているからです(左手と比較して)。色んな動きをすれば、たくさんの神経が起きていて、さらに神経の網の目を広げていく。脳みそと一緒です。
逆に使っていないと、どんどん眠っていってしまい、ボケていく。その神経を呼び起こす方法は、またあとで詳しく。

ここまで書いたことは、知っていることだとは思うけれども、『筋肉』『関節』『神経』の3つのことが整理されていることが大切なので、説明してみました。


【左右対称】
左右対称で、目がいってしまうのは、姿勢(支持)の左右対称だと思いますが、まず重要なのは、色々な方向に動かせるということです。

その人の全ての関節が、可動範囲の通りに動かす事が出来ていれば、姿勢も左右対称に戻っていくものです。関節の動きが正常でないのに、姿勢を固める(筋力で覆う)ことをしてしまうと、関節の動きはさらに悪くなってしまいます。それは、これまでの説明で理解できるかと思います。
踊りのときに、姿勢を意識させるのは大切だと思いますが、関節の動きが悪い人は、「その姿勢をとろうと本人が思っても、とることが出来ない」、と考えてみるという発想も必要なのではないでしょうか。

結論としては、まずは、関節の動きを正常にさせるということ。そうすれば左右対称の姿勢もとりやすくなり、そこから姿勢を固めていけばいいわけです。そのほうが近道のはず。


【歪みの矯正について】
「整体のように直接力を加えたほうがいいか?」という質問に関しては、YesでもありNoでもあります。
骨盤矯正に関していえば、歪みがひどい順番としては、
 1.歪んで固まっている
 2.歪んでいないが固まっている
 3.歪んでいるが固まっていない
 4.歪んでなく固まっていない(正常)
となります。
見た目の歪み(位置)よりも、その関節(仙腸関節)が固まっているかいないかが重要なわけです。
ちなみに、関節の固まりをチェックするのは、実際に関節を動かして弾力を感じる方法でやります(これは整体の技術なので、さておいて)。
3の「歪んでいるが固まっていない」は、身体を動かしてみれば正常に動くわけです。ただ、静止した状態で検査(視診)してみると、歪んで見えるだけなので、こういう人は問題なし。
施術が必要な人は、1と2の人。
整体にいく必要があるかないかは、この後に説明するエクササイズをやってみて、効果がない人に勧めてみてはいかがでしょうか。


[骨盤矯正]
これは、バランスボールがベスト。
ボールに座って、前後、左右に動かしたり、回したり。
次のステップでは、足を上げてボールに座る。まずは、10分間、足をつけずに座り続けるのを目標に!

[背骨矯正]
これは、ストレッチポールがベスト。
ポールを床に置き、背骨に沿うようにその上に仰向けに寝そべり、グリグリ。
背骨が無理なくストレッチできます。肩甲骨もこれでOK。肩こりにもグットということです。

[立ち方矯正]
これは、バランスディスクがベスト。
円盤状のもので、空気を入れて使うもの。
これの上に片足で立つ。揺れに負けずに立つ。立てるようになったら、片足スクワット。
誰でも、軸足というのがあります。逆の足は立ちづらいので、そちらの足の安定感が増せば、軸足への負担も減り、バランスよく立つ事ができるようになる。


ここで、「神経」について。
神経(ここでは運動神経、筋肉を動かす神経を指す)を呼び起こす方法は、「抵抗運動」と「不安定運動」です。抵抗運動は、PNFとか言われてるやつで、動かそうとする方向に、軽く抵抗する力をかけてあげる方法です。
これはテクニックがいるので、省きます。

簡単にできるのは、「不安定運動」。
バランスボールとバランスディスクを使うのは、不安定運動。
バランスボールを例にすると、ボールに足をあげて座ると、ある方向に身体が倒れようとします。すると身体は無意識のうちに(意識して動かそうとしても間に合わない)、ボールから落ちないように筋肉を働かせます。
やってみるとわかるけど、ボールから落ちてしまう方向が出てくるのです。
つまり、落ちる方向からリカバー(修正)する神経が眠っているわけです。
その神経は、普段使われていない神経。
で、そのボケ神経を呼び起こす方法は、しつこくボールに乗り続けるのみ。
1日10分でいいからやり続けましょう。
すると、あら不思議、「昨日できなかった動きが今日はちょっとだけ出来る」ということが感じられるようになってきます。これが神経が起きる、ということ。どうやら、神経が起きるにはタイムラグがあるようです。
なので、1日60分を週に1回やるよりも、1日10分毎日やったほうがベスト。
「できない動きをその日の内にできるようになってやる!」は、このエクササイズでは駄目です。筋肉がへたばるのみ。よって、ケガする危険性大。
10分やったら、あきらめて、寝る。そして起きたら出来るようになってるのです。
神経君は、寝てる間に、「なんだなんだ、出番か、おい」と眠い目をこすり、「さてさて、俺の仕事はなんだっけか」と自分の役割を思い出しているのでしょう。
なんか健気じゃない?
もう少し、寝かせてあげててもよかったかなー、なんて親心もでたりして(笑)。

不安定な状態にわざともっていくのには理由があります。
通常、体操なんかするときには、色んな神経を使っているけど、その神経すら、いつでも使っている神経。
眠っている神経を使わなくても出来てしまう動きなわけです。
つまり、「眠っている神経を自意識で動かすことは出来ない」と考えてしまいましょう。
そこで、眠っている神経を呼び起こすには、「眠っている神経が働かざるおえないような状況を作ってしまえばいい」ということになります。
それが不安定運動なわけです。

神経が起きると、関節の柔らかくなっていきます。
私は練習してバランスボールに立てるようになりました。その結果、体の変化で一番ビックリしたのは、蹴りをしてみたときに、昔は中段(胴くらい)までしか足が上がらなかったのが、上段(顔くらい)まで足が上がるようになったのです。自分の身体じゃないみたいに思った。これは、今迄固まっていた骨盤(仙腸関節)が動くようになったから。すごい!

そして、これらのエクササイズでも関節が動かない!というときに整体にいけばいいのではないでしょうか。それほどまでに、関節が拘縮してるわけなので、実際に手を加えてあげなきゃならない、ということなので。

ということで、踊りを教えに行く時に、ボールとポールとディスクをえっちらこっちら持っていて生徒さんにやらせてみてはいかが。それよりまず、自分がフンフンやってみて、身体がどう使えるようになるかを実感してみてはいかが?パフォーマンスが上がるのは間違いなしです。
なにより、これらのエクササイズは楽しみながらできるのが一番。


ここまで長くなりましたが、8歳の女の子の話を。

基本的には、グッズを使って動きの歪みをとっていけばいいでしょう。
不適切な筋肉については、無理に筋トレしなければいいだけのことです。
筋肉で身体を支えるという意識でなく、眠っている神経をたくさん起こして身体を支える、という意識をこちらが持てばいいと思います。

インド舞踊について詳しくわからないのですが、筋力をたくさん使うパワーを必要とする踊りを強調するよりも、動きの幅を広げるような踊りを強調させればいいのではないでしょうか。
年齢を重ねて身体が出来上がってから、パワーの部分を強調すればいいだけのことだと思うので。
無理にパワフルな踊りをさせると、身体の動きが小さくまとまってしまう気がします。

教える生徒の年齢に合わせて、強調する部分を変えていけばいいのでしょう。
若いときのほうが、神経も敏感なのでね。若い時に覚えた動きは、年を重ねても楽に出来るものです。
年をとると、パワーは付けやすいけど、動きをつけるのは難しいということにもなります。
子供向けの運動塾みたいなところでも、小さいうちは色々なスポーツをさせて、色々な動きを身体にインプットさせることに重きを向けているようです。
ま、踊りなどは全身運動なので、身体にはとてもいいと思います。


長い文章になりましたが、このあたりで。


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