『着るビーズクッション』は脳の充電器?
当院には『着るビーズクッション』が置いてあります。
【ハナロロ】着るビーズクッション
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"ビーズクッション"に寝転んだことがある人は、その感触のよさがイメージできると思います。その"ビーズクッション"を"着る"ことができる商品です。これがお子さんに大人気。この『着るビーズクッション』が目当てで当院へ通ってくれるお子さんがいるといっても過言ではありません。当院での滞在時間の半分はクッションを着たままのお子さんもいます。
ある8才の男の子も『着るビーズクッション』が大好き。そして、クッションに埋まっていて満足そうな顔をしているのを見たとき、「おじさんが温泉で満足気に浸かっているのと同じ顔だな」と思いました。「ハァ~ッ」という溜息とも吐息ともつかないものが口から出ているように見えたのです。全身への程よい圧迫でリラックスするのでしょう。圧覚への刺激が好きなタイプだと考えられます。温泉につかっているときは水圧による全身の締めつけの心地よさもあるはずなので、『着るビーズクッション』ではビーズ圧がほどよく全身にかかるのがいいのかもしれません。
このお子さんは、聴覚過敏があるので、学校の教室では耳栓をしています。しかし、我慢ができなくなると、教室のカーテンにくるまってしまうそうです。カーテンの生地に包まれれば音を遮断する効果があるのでしょう。そして、『着るビーズクッション』が好きということから、全身を圧迫する刺激で自分をリラックスさせようとしていると推測されます。
「感覚過敏」と「脳が疲労する」ことは相互関係にあります。「脳が疲労する」と刺激に対して過敏に反応するようになります(「中枢性感作」と呼ばれます)。脳はストレスがかかると疲労します。ストレスには対人関係などの心理的なストレスもありますが、強い光や大きな音は物理的なストレスになりますし、きつい匂いは化学的なストレスになります。そして、何らかのストレスにより脳のバッテリー残量が減ると「感覚過敏」の慢性化という負のループに陥ってしまうことになるのです。
そこで、脳のバッテリー残量を増やすことが大切になります。どうしたらいいかというと、「気持ちいい」という感覚を大事にすることです。圧覚刺激が好きな人にとっては、『着るビーズクッション』は"脳の充電器"の役割を果たしているともいえるでしょう。
まとめると、お子さんが「気持ちいい」と感じているものを見つけたら、それと似た刺激のレパートリーを増やすといいでしょう。全身を圧迫させる刺激が気に入っているのであれば、布団で簀巻きにしてあげてもいいし、海にいったときには全身を砂に埋めてあげるのもいいでしょう。大人になったら酵素風呂なんかも好きになるかもしれません。本人が「気持ちいい」と感じることをたくさん提供してあげましょう。
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