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「運動したほうがいいのは、わかってるんだけど．．．」
「お酒を飲みすぎないほうがいいのは、わかってるんだけど．．．。」
などなど、「わかってるんだけど．．．」が口癖の人ほど、ストレスを抱えて生きているように感じます。
そもそも、『わかっている』とはどういうことなのでしょうか？

ズバリ、キーワードは『行動』です。
あれこれ考えるよりもまず行動する方は、「わかってるんだけど．．．」という言葉は使わない傾向があります。
それは、『わかる』前に『行動』しているからです。
「わかってるんだけど．．．」という文章を分解してみると、『知っている』→『しかし』→『行動しない』になります（あえて、『わかる』という言葉は使わずに『知っている』にしています）。
『知っている』とは脳内でのこと。『行動』とは身体を使うこと。
『わかる』を定義する（あくまで私見ですが）と、『知る』→『行動する』→『わかる』になります。
別な表現にすると、『脳で知り』→『身体で知り』→『心と身体で知る』になります。
「わかってるんだけど．．．」という口癖の人は、『わかる』という言葉の意味を勘違いして使っているということです。『わかる』とは『行動して身体で知る』ことの結果だからです。

ストレスとは、心と身体にギャップがあることと言えます。
『やりたいことがある』→『やりたいことを行動する』であればギャップは生じないのでストレスはありません。
しかし、『やりたいことがある』→『行動しない／行動できない』だとギャップが生まれます。このギャップがストレスです。心と身体にズレが生じている状態です。
つまり、すぐ行動にうつせるタイプの人は、ストレスがないので、“あっけらかん”としています。「わかってるんだけど．．．」が口癖のタイプの人は、ストレスを抱えているので、“あっけらかん”という状態にはなりえません。
ストレスを抱えたくなければ、シンプルにすぐ行動にうつせばいいわけです。

そうはいっても、なんでもかんでも行動にうつせるわけでもありませんよね。大人は色々な状況に置かれているものです。時間にも限りがあるものですし。
そこで、まず最初の一歩としては、「わかってるんだけど．．．」という言葉を使わないことをオススメします。「わかってるんだけど．．．」という言葉を使えば使うほど、無意識にストレスが増えていくからです。“悶々ポイント”が着々と貯まっていってしまいます。
そして、「そのことは知ってるけど、今はいいかな」という言葉を使ってみてはいかがでしょうか？
『今はやらない』→『いつやるの？』ときたら、『今でしょ！』という法則？がありますよね。たぶん、今やらないことは、将来的にもやる確率はかなり低いと思われます。行動にうつせないことには変わりはない。でも、「わかってるんだけど．．．」という言葉を使うよりも、ストレスは少なくなります。なぜなら、『今はしない』と思って、実際に『行動しない』から、ギャップは生まれません。行動しないことにより、身体の面ではマイナスなことがあるでしょうが、心の面でマイナスはありません。「わかってるんだけど．．．」という言葉を使っていると、心と身体の両方の面でマイナスになります。

「わかってるんだけど．．．」が口癖のもう一つの弊害を、お酒の飲み過ぎを例にしてみましょう。
お酒は百薬の長と言われるように適量ならば身体に良いものです。
しかし、「飲みすぎなのはわかってるんだけど．．．」と罪悪感を感じながらお酒を飲むと、脳は無意識にお酒を悪いものと認識し、カラダに毒となってしまいます。
逆に、お酒を楽しみながら飲めば、脳は無意識にお酒を良いものと認識し、カラダに良いものになります。
どうせ、お酒を飲むのなら、カラダに良い影響を与えるように飲んだほうがいいですよね。好きなことをしているのに、カラダにダメージを与えてしまうのはもったいないです。罪悪感を感じている時点で、ストレスも増えているわけですし。


日々口にする言葉が、その人を形成するといいます。
誰しも、ストレスを抱えて生きるのは嫌だと思います。それならば、ストレスが増えるような口癖は言わないほうが良くないでしょうか？